2014年11月29日土曜日

ママチャリいじり:BBをグリスup

BBをグリスup

BBをグリスupする。

道具

TL-FC10モンキー等グローブ

今回初めて使ってみる道具

  • TL-FC10 「コッタレスクランク専用工具」とか「コッタレスクランク抜き」という名前の工具。だいぶ前に買ったけど使うのは初めて。
  • モンキーレンチ(開口幅36mm) モノタロウで購入。古いモンキーはいくつかあるが、ガタがあったり、開口幅が要る場合、デカくて重い物になるので買ってみた。
  • 板レンチ ダイソーで購入。
  • ニトリルゴム引きの手袋 ダイソーで購入。L,M,Sと3サイズあり、これはLサイズ。割と丈夫そう。手袋もゴムも薄手。

分解、清掃

まずクランクのキャップを外す。ネジになっていて、コインを差し込んで回すと外れた。
キャップを外すホコリだらけ
ホコリだらけ。クランクをはずさないにしても、たまに掃除したほうがいいかもしれない。

チェーンを外すため、後輪のまわりを緩める。
ベルクランクの穴
ベルクランクのハブシャフトを差し込む穴。下側にだけネジが切ってある。固定ボルトを締めると、これがシャフトのねじ山と組み合わさって外れなくなるようになっているようだ。

TL-FC10は、片側がクランク固定ナット回し、反対がクランク抜きになっている。TL-FC10とモンキーレンチを使って、まずはナットを外す。
ナットを外すクランクを外す
外れたら、引っくり返してクランクを抜く。

165は長さ(mm)、66 というのは何の数字だろう。
クランク内側の表記

BB左側。手で回してみると、シャリシャリいう感じだが普通に回る。グリス切れ? ガタなどは感じない。
左クランクを外した

BB右側。
右クランクを外した右側のアップ
右側のアップ。ロックリングでチェーンケースが固定されている。

左側のロックリングを外す。板スパナのフックスパナはサイズが合わなくて使えなかった。仕方がないのでウォータープライヤーで緩める。思ったより力は要らなかった。
左ロックリングを外す左ワンを外す
左ワンを外す。使ったのは、先の曲がったラジオペンチ。



左ワンを外したBB外した左ワン
外した左ワン。感触ではグリス切れてるかと思ったが、意外とタップリ付いている。硬くてねっとりしたグリスで、回転部(シャフトとボールの間)からは押しやられ気味?
だとすると、グリスが硬いので、ボールはワンの内側に貼り付いてあまり動かず、シャフトの上を滑るような状態なのかな? 荷重がかかるから、そんなことないか。

外したシャフト
外したシャフト。古くなったグリスだかなんだか、固形のゴミも付いている。



BBシェルの内側
BBシェルの内側。奥に見えるのが右ワン。



右ロックリングを外すチェーンケースの固定バンドを外す
チェーンケースを外すため、ロックリングを外す。
チェーンケースの後ろの方にある固定バンドを外す。


フレームの汚れ
せっかくなので綺麗にしようと思ってたが、あまり時間が無くなってしまったので、フレームはざっと汚れを拭き取る程度。

ここはだいぶ汚れている。
右ワンの汚れチェーンリングの掃除
チェーンリングの内側も汚れがこびり付いていたので、灯油を付けて歯ブラシでこすり落とした。バケツに中性洗剤とタワシでザブザブ洗ったほうが楽だった気がする。

綺麗にしたシャフト。Hatta 04 86 5U Cr-Mo とある。若干、傷があるような気がするが、換えもないのでそのまま使う。値段考えると、とっとと交換してしまうのがいいのかもしれない。
綺麗にしたシャフト綺麗にしたベアリング
綺麗にしたベアリング。右と左で色が違う。

綺麗にしたBBシェルの内部
綺麗にしたBBシェル内部。上の方に錆が出ているらしい。写真を見て気が付いた。

ほかのパーツも汚れを落とした。
綺麗にしたパーツ


組付け

右ワンにグリスを入れて、ボールを貼り付かせる。
右ワンにボールをセット
このBBシェルはほぼ密閉されている。シートチューブとシェルの下部には穴が開いていて水が抜けるようになっているものと思ってた。なぜかチェーンステイだけは口が開いている。シェルの中が錆びにくくなるのと、工数減らし?

左ワンの外側にもグリスを塗り、ボールをセット。
左ワンにボールをセット左ワンを閉じる玉押しを調整してロックリングを締める
BBシェル内側、シャフトにも全体にグリスを塗って組付け。
玉押し調整をしてロックリングを締める。

これは手順のミス。シャフトが入ってると、シャフトにつっかえて右側のロックリングがウォータープライヤーで掴めない。
左ワンを緩めてやり直し
やり直し。ワンを緩めてシャフトを引っ張りだしておいて、

チェーンケースを後ろの方も固定してから、玉押し、組付け。
チェーンケースを固定あらためて組付け


玉押し調整

前ハブよりも難しかった。工具が揃ってなかったこともある。車体を寝かせた状態でやったほうが簡単に出来る気がする。または、位置を高くするか。車体が立っていると、工具が宙に浮いた状態で固定しにくいので、微妙な操作が難しい。
玉あたりはピンポイントで、ちょっとでもズレたらやり直し。あたり具合の調整というより、どういう手順でやったらうまい位置で締まるかを探す感じ。
あたり具合は、締めた後、手でシャフトをいじってみて、ガタがなく回転はスムースという具合に成るわけだが、なかなかそううまいポイントが見つからない。パーツの磨耗のせいか、ゴロツキがなくなると、どうしても若干がたつきが出る。クランクをつけてない状態でガタを感じるのはダメだと思ったので、多少ゴロゴロしてもガタツキがなくなる方を優先して固定してみた。クランクを付けた後で回してみると、ゴロツキは感じず、回転はスムース。
漕いでみると、とっても滑らか。整備されてるって感じ。坂を登るのが楽になった。荷物を積んでいる時、漕ぎ出しが滑らかなせいか不安な感じが減った。

グリスの量

使用したグリスはAZのリチウムグリス。
写真には写ってないが、シャフトの方にもグリスを盛ってからセットしている。もっとタップリとグリスを入れたほうが良かったかもしれない。
BBシェル内部のチェーンステイの穴をテープで塞いで、シェルの中をグリスで一杯にしてしまうのは、あとで古くなったグリスの処分が面倒そうかな。粘りで重くなるか。
多少多めにつけても、グリスが柔らかめなので、時間が経つと下の方に移動してしまいそうだ。実際どうなるかは時間が経たないとわからないが。ベアリングの下のほうが浸かるくらい入ってればいいか。
素直にシマノのグリス使えということか。
BBについて
ボトムブラケット(BB)
パークツール日本語版【ホーザン】
■カップアンドコーン軸長データ■
その他
自転車部門|チタン切削加工/株式会社八田製作所
コッタレスハンガーシャフト 5U 自転車 パーツダイレクト

2014年11月12日水曜日

ママチャリいじり:シフターとチェーン清掃

シフターとチェーン清掃

内装3速のピアノタッチシフター&ベルクランク、チェーンの清掃とグリスアップ。

ベルクランクを外す

型番とかわからないけど、現行モデルとはだいぶ形が違う。見比べてみると新しいやつでもくっつきそうな感じはする。
ベルクランク

まずはカバーをはずす。
カバーを外したベルクランク下から見たところ

シフターを“速”にする(ワイヤーの張りをゆるくする)。
ベルクランクのレバーを押して(ロッドを押し込む)、ワイヤーのタイコを外す。
ワイヤーを外した


固定ボルトを緩める
ベルクランクの固定ボルトを緩める。これでベルクランクを手前に引っ張れば外せるが、ブラブラだと調整ボルトが外しにくかったので、一旦戻した。
この固定ボルトは、ハブシャフトに締め込んでるけどいいのかな。シャフトの方は焼きが入っているから問題ないってこと?

ワイヤーの調整ボルトを外し、ロッドを引き抜く。


調整ボルトを外すロッドを引き抜く


チェーンを外す

後輪を前に出してチェーンを緩めるため、ブレーキを固定しているネジを緩める。
固定バンドの下の塗装は剥げてしまっているな。
ブレーキのネジを緩める

後ろのチェーンカバーの蓋を外す。色がサビっぽい。
チェーンカバーの後ろを開けた
ボックスドライバーを使うのに支障はなかったが、チェーン引きのナットがだいぶ摩耗しているように見える。

前の方も開けて、チェーンを落とす。前に蓋を開けてみた時に、とりあえず、たっぷり目に油をさしておいたので、垂れた後が汚い。
前の蓋も開けるチェーンを落とす

取り外したチェーン。
取り外したチェーン

チェーンを灯油に入れる

灯油に漬け込む。


シフターを外す

ネジは錆びて、ギア比表示はよく見えない。操作も重い、だいぶ汚れてそう。
汚れたシフター

真っ黒。
汚れたシフターの内部シフターからワイヤーを外す
割りを下に揃えて、ワイヤーを外す。


メモ1メモ2メモ3




分解する前に、バネのかかり方を中心にメモ撮影。何枚も撮影したのに細かいところがよく分からなくなって、結局、勘を働かせることになってしまった。

メモ4メモ5


まず、横レバーのバネを外す。そして、縦レバーのバネも外す。
横レバーのバネを外した縦レバーのバネを外した


組み立て順のメモ撮影。
左の写真、上の方のねじ状の部品は入れ方を間違えている。
手前から奥の方に差し込むのが正しい。
メモ2-1メモ2-2メモ2-3メモ2-4メモ2-5

グリスアップと組付け

シフター

パーツを全て掃除してグリスアップ。
グリスアップしたシフター1グリスアップしたシフター2
白い方の樹脂パーツがヒビだらけになっている。
とりあえず、使用には差し支えないみたいなのでそのまま。接着剤で固めたりしたほうがいいのかな。

ハンドルに組付け。
ハンドルにセットする
ワイヤーは見た感じ問題なさそう。アウターとインナーの隙間に潤滑剤をスプレーしてみた。タイコと首の部分にグリスを塗ってセット。

シフターの表示窓




ギアの表示がはっきり見えるようになった。


チェーン

灯油で洗ったチェーン
灯油から取り出したチェーン。まだまだ汚れが目立つ。
拭き取り、灯油を付けて歯ブラシでこすり、拭き取り。

トレイの上でディグリーザー吹き付けて、がしゃがしゃ動かすと汚れが流れ出てくるので、拭きとって2~3度繰り返した。
ディグリーザーで洗ったチェーン
見た目はまぁまぁ綺麗になったが、手に持ってグニグニ動かしてみると動きが渋い感じ。ジョイントの軸を見ると、見た目でもデコボコして摩耗してるのが分かる。

チェーンをセット




そのうち交換することにして、ひとまずは元に戻す。


この自転車には右側のチェーン引きしかついていない。
後輪のハブナットを締めていく時に、旨いことやらないと車輪が思いっきり傾くので面倒。チェーン引きの追加を検討しよう。

ベルクランク

どこかにぶつけた跡なのか、レバーの出入口の上側が若干変形しているっぽい。
変形のあるベルクランクヤスリがけ後
レバーを動かしてみると引っかかるが、軸の部分にかなり遊びがあるので、そのまま引っ張れば動くという状態。組み付けた状態で引っかかってるかどうか分からないが、ヤスリをかけておいた。

ベルクランクとロッド。
ベルクランクとロッド

組付け。2段目(平)でSETの文字の下のラインが部品の出っ張りと面位置になるように調節。で、いいのかな?
組み付けたベルクランク調整用の印

変速の操作がスムースになった。思ってた以上に漕ぎも軽くなった。チェーンの状態がだいぶ良くなかったらしい。