2015年1月20日火曜日

ママチャリいじり:BBのグリスアップ(白い方)

BBのグリスアップ(白い自転車の方)

クランクを揺すってみる
クランクを掴んで前後にゆすってみると、少しガタツキがある。
タイヤ交換の時、後輪から出ていたとおぼしき音は、いつの間にか出なくなっている。

道具

新しい道具

グリスの説明書き1グリスの説明書き2

分解

BBのキャップを外す
クランクを外したら、椀に付いてるキャップを外す。結構固くはまっていたので、写真のようにドライバーを当てて、先端に右手の指をかけてテコのようにして外した。
このキャップだけ売ってないだろうか。あっても他の自転車にはサイズが合わないかな。

左椀の形状
椀の形はI字型に出っ張りのあるタイプ。モンキーで咥えて動かせた。ロックリングは欠けが3つ。

右椀の形状
右椀は星形の窪みがあるタイプ。ロックリングは欠けが4つ。左右で形が違うのは、組み立て工程で部品を間違えないようにするためだろうか。


外した左椀。ボールが当たるところ以外グリスが付いてない。リテーナーのほうだけグリスアップされた状態で組付けしたような感じ。
外した左椀BBのリテーナー取り外したシャフトとリテーナー
量は少ないがグリスは残っていて、状態も悪くなさそう。



BBシェルの中
BBシェルの中。多少錆びているが問題なさげ。各チューブの接合部は口が開いていて、下面には水抜きの穴もある。両立スタンドで後輪の方が多少高くなっているが、穴が真下を向いてない。跳ね上げ避け? あんまり意識してなかったので、写真が斜めになってるかもしれない。

綺麗にしたシャフト1綺麗にしたシャフト2
綺麗にしたリテーナーベアリング
シャフトもボールも綺麗だ。タイヤはずるずるになってたけど、あんまり走ってない感じ。
リテーナーは灯油と歯ブラシで洗った。奥のほうでブラシが届かない部分のグリスは、灯油シェイクで大体落ちたようだ。ボールは外さないでそのまま洗った。

グリスアップ

小缶グリス
小缶グリス。指で触った部分に指紋がついてる。
硬くて、練ると粘つく。芋グリスと呼ばれているらしいが、見た目が芋飴みたいだからかな?

グリスが芋飴っぽい
アイスの棒をへらにして、グリスアップ。

BBパーツをグリスアップ01BBパーツをグリスアップ02BBパーツをグリスアップ03BBパーツをグリスアップ04


グリスがはみ出したBB左側グリスがはみ出したBB右側
加減を知らない素人の仕業。
グリスのせいで、かなり力を入れて押し込まないと入らない。
隙間からたっぷりグリスがはみ出る。防水にはなりそう。もったいないから別の容器に取っておいた。シートポストとかに使おう。

赤いママチャリのほうでは、これほどグリスが出てこなかった気がする。リテーナーが蓋になって余分なグリスを外に押し出す形になっているのかもしれない。リテーナーがある場合、グリスたっぷりにするにはリテーナーの中によくグリスを詰めるようにしてやる必要がありそうだ。

大差はなさそうだけど、グリスの長持ち的にはどっちのほうが有利に働くんだろうか。リテーナーそのものにグリスがくっついて、そこからグリスが回りそうなので、リテーナーがあったほうがグリスの持ちがいいかもしれない。(リテーナーがあると、椀、ボール、リテーナーの間であっちにくっつき、こっちにくっつきしてボールのまわりにグリスが留まるが、リテーナーがないとBBの奥の方にグリスが落ちて戻らない?)

玉当たり調整

玉当たり調整が完了
試しにシャフトをつまんで回転させてみるが、グリスが重くてかなり力を入れないと動かない。シャフトがロックするまで椀を締めてから、少しずつ緩めてみたが、玉が当たるゴリゴリする感触が感じられない。モンキーでシャフトを掴んでやるとさすがにクルクル回る。かすかにカチカチとボールとリテーナーが触れ合ってるような感触はあるが、ゴリゴリは感じられない。仕方ないので、緩い方から始めてガタツキがなくなるところでロックした。
散々回した後では、手で掴んでも回せるようになっていた。

クランクを組み付けてからガタを確認してみたが、整備前とあまり変わってない気がする。左のクランクが上側にあるときはガタツキがないが、下側にあるときにはわずかにガタツキがある。

この自転車、クランクとフレームを掴んでグイグイ動かすと、フレームがたわんでいるように感じる。赤い方の自転車ではこんなに動いてる感じはしない。子供乗せ自転車でも試してみたら、びくともしない感じ。

S形ヘッドまわし

ウォーターポンププライヤーだとシッカリ掴めて回せるが、わずかに傷が付いてしまう。ヘッドの方にもフックレンチが必要なので、短いの2本買うならコレのほうがいいかなと思って買ってみた。

実際に使ってみると、あまり使いやすくない。表面が梨地仕上げなのもあると思うが、ロックリングのローレット加工された表面では不安定で滑りやすい気がする。滑らないように、まっすぐ力を入れるための姿勢をとると、まぁ普通に使えるかな? ちゃんと使えてるかどうかが分かりやすいとも言えるか。ロックリングが結構固く締まってた気がするので、そのせいもあるかも。

締めるときには普通に使えたような気がするが、グリスが硬くて、工具として使いやすかったのかどうかよく分からなかった。力の入りにくい工具で、締付けトルクが足りてたのか、わからないので要観察。