2016年6月4日土曜日

ママチャリいじり : 後輪ブレーキ交換とハブOH

後輪ブレーキ交換とハブOH

後輪のバンドブレーキが古くなって、制動には問題ないが鳴きがうるさい。ネットを見るとこういう場合、みんなサーボブレーキに交換してるようなので真似したくなった。
そのほか、後輪を掴んで左右に動かすとガタツキがある。最初は玉押し調整とボールまでの掃除で済ませるつもりだったが、結局全部掃除した。

交換するブレーキと新しい工具

サーボブレーキとユニバーサルホルダーサーボブレーキの裏側

分解

分解に入る前に車軸まわりの部品の組立順をカメラで撮影しておく。

後輪を取り外す。
部品の順番を記録しておく

17mmレンチでブレーキの取り外し。100均めがねレンチだと、かかりが浅くて回せそうにない。ハブスパナに17mmがあったので、使ってみたら具合が良かった。
バンドブレーキ17mmメガネではかかりが悪かった17mmハブコーンレンチで外した

バンドブレーキのドラム。ホコリは付いているが綺麗。
バンドブレーキのドラム

ブレーキシューもまだまだ使えそうな感じだが、固定用のピン?の横、シューのベース材に結構なヒビが入ってるというか、切れているみたいだ。
バンドブレーキのシュー

ドラムの取り外し

ユニバーサルホルダーでは全く歯が立たなかった。ピンが短くて少し斜めにしないと使えなかったこともあるが、まっすぐ届いたとしてもドラムが動いたとは思えない。バールに縛り付けてみたが、びくともしない。車軸を抜いてからやったほうが良かったかもしれない。
ブレーキドラムにバールを縛り付けた

アイロンを使うというのを見てやってみたが、うまく暖められなかった。ドライヤーで良く加熱してから、貫通ドライバーでやけくそ気味に叩いてたら動いてくれた。
ドライヤーで加熱するやっと外れたブレーキドラム

なかなかドラムが抜けてくれないので、気分転換に真鍮ブラシとオリーブオイルを使ってスタンドを磨いてみた。思った以上に綺麗になって驚く。
汚れたスタンド意外に綺麗になったスタンド

ハブの分解

ネットで探しても同じ型の変速ハブについてのことは見つけられなかったので、この辺から手探り。
玉押しにハブコーンレンチここのナットは100均メガネでも大丈夫だった玉押しを開けたら、バネが出てきた
ブレーキ側の玉押しを開けたら、バネが出てきた。

玉押しを外すと、車輪を傾ければスプロケ側から中身を全部取り出せるのだが、気がついてない。上のほうから順番に外して行った。スプロケのあたりがかなり汚れている。
スプロケ側から中身を取り出すバネと玉押し
バネはテーパーが付いていて、セットする向きがある。

ハブシェルの内部取り出した車軸清掃のためスプロケも外した

この輪っかは、ハブシェルとダストカバーの隙間を詰めるためにあるようだ。マイナスドライバー2本を使って取り外し。
シェルに付いていたリングシェル内部の汚れ
ハブシェルの底(ブレーキ側)の方、汚れがある。ボールの方から回ってきた汚れ。シェルの内側はざっと拭いた後の写真。

遊星ギアがついたユニット。このユニットは上下が別パーツで独立して回る。輪切り状ではなく、外筒と内筒になっているので、グリスだと間まで入っていくか心配なポイント。
遊星ギアユニット遊星ギアユニット外側

シェルのリテーナーを止めている輪っかは、嵌めこまれているだけ。ドライバーで外すことが出来た。抜き差しの時、曲げないように注意が必要。
リテーナーを止めている部品を外す中のリテーナー
中のリテーナー。

遊星ギアユニットの下側(ブレーキ側)にシムのような部品。
シムのような部品

綺麗にした車軸。スプロケ側の玉押しの削れ方が幅広いのは、ガタツキによるもの?
なぜブレーキ側と削れ方が違うんだろう。
ブレーキに押さえられているから?
左右で削れ方違う

プッシュロッドまわりの動き。実際は、プッシュロッドに押される小さな部品とバネの間に遊星ギアユニットが入る。
プッシュロッド離した状態プッシュロッド押さえた状態

14Tスプロケ。1歯おきに摩耗のしかたが違う。
歯の所にチェーンの外リンクがくるか、内リンクがくるかが決まってて、組み合わせが変わらないとかでこうなったんだろうか。
スプロケ表側スプロケ裏側

スプロケ側のリテーナー。こちらも輪っかで止められている。ガッチリ嵌っていて、外れそうになかった。曲がるといけないのでそのままパーツクリーナーで洗って済ませた。
スプロケ側のリテーナー

こういう小さい爪がたくさんある。バネの輪っかで押さえられているだけなので、いじってるうちにひっくり返りやすい。組み立てる時に確認が必要。
爪のような部品がいつの間にかひっくり返っている違う向きから

グリスアップ

今回はウレアグリスを使ってみた。
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100均の注射器を使ってみたが、針を使うには無理があったようだ。力を入れたら針が外れてしまった。太いのもあったが、こっちは針穴が塞がってたので針なしで使った。
針が外れてしまった注射器こちらは針の穴が詰まっていた

外筒と内筒の間にグリスが入ることを狙う。2つを色々な向きにずらして、遊びの部分にグリスを詰めては回すということを手応えが変わってくるまで何度も繰り返した。
隙間からグリスを回そうとしてみた

ボール部分はたっぷりと、それ以外の場所は爪の動きをさまたげないよう薄くグリスを塗った。動くところは動かしてなじませておく。
ボールにはたっぷりとグリスを入れた外側も全体に薄く塗る奥の方はヘラを使うと塗り易い内側全体に薄く塗るブレーキ側ボールスプロケ

組み立て

変速ユニット

車軸とスプロケユニット
分解する時に、ポロッと外れてしまい元の位置がわからない部品があった。この写真でバネで押さえられている小さな部品。2回位、この部品の組み方を間違えてしまい、レバーを操作しても変速しない状態になった。

色々なページの写真を参考に、あーでもないこーでもないを繰り返した。スプロケを車軸に通してから、リテーナーをダストカバーのウラにグリスで張り付けておく。小さな部品を穴に入れて、プッシュロッドで押さえながら、ギアユニットを通し、最後にバネを通すのが正しい順番のようだ。

ギアユニットのブレーキ側の穴が細くなっている部分と内部との段差に、小さな部品が嵌り込む形。プッシュロッドで押さえていると、小さな部品とギアユニットの尻が面位置になる。小さな部品の爪にギアユニットが引っ掛かり、プッシュロッドとバネに押されてギアユニットが左右に動く。
車軸に部品を組み込む順番最後にバネを入れる

玉押しには少し慣れてきたらしく、あまり考えずに出来た。車軸のスプロケ側は、段差があってナットの位置が固定のようなので、ブレーキ側で玉押し調整する。
ブレーキ側にバネが出る終わったら反対側も確認

サーボブレーキ

サーボブレーキドラムの穴に蓋がついてるロックナットの本締めは後でブレーキの小パーツ
固定バンドは突起のある方が内側で、ここにナットが収まり空回りを防いでくれる。ブレーキを車軸に固定する時は緩めに止めておき、フレームにセットして固定位置が決まってから、スパナを差し込んで本締めする。レバーのワイヤー固定ボルトに付いてるマークは何だろう、ワイヤー穴の位置?

サーボブレーキとバンドブレーキセット完了

乗ってみた

ブレーキが効かない。レバーを離してもシューが当たってるくらいにしてもそれ程効かない感じ。それだと走れないので、その一歩手前くらいにしてみるが、雨の日のキャリパーブレーキみたいな効きの悪さ。スタンドを立てた状態だと効きが良くなる。とは言っても、片手で車輪が動かせる程度。

後輪のガタツキがなくなり、回転もスムース。漕がなくても惰性で進める距離が伸びた気がする。チェーン交換の後、ペダル逆転の時、カチャカチャ音がしていたのがなくなった。

変速もスムースになった。変速の時、レバー操作およびベルクランクの音はするが、後輪ハブからは僅かな振動だけで音が感じられなくなった。ちゃんと変速できたかどうか掴みにくい。少しグリスが多かったのかもしれないが、ちゃんと動くのでよしとする。

少し乗ってみて、やっぱりブレーキが気になるので開けてみた。ドラムの内側を調べてみると、ヌルっとしてる。気をつけてたつもりだったが、油をつけてしまったようだ。脱脂して、シューの方も掃除。

ついでに振れ取り。タイヤを外したらリムの内側にゴムがべったり付いてたので掃除。今のタイヤではなく、前のやつが層を成している感じ。リムテープも変えたほうが良さそうだけど、今回は見送り。ニップルも何個かは変えたほうが良いかも。タイヤを回してみると妙にボコボコしてる。チューブにもニップルの跡が付いてたし、交換したほうが良さげ。

最初よりはブレーキが効くようになった。スタンドを立てたほうが効きが良いように思えるのは変わらず。しかし、実際に乗ってみるとやっぱり効きが弱い。あとは乗ってるうちに効くようになるんだろうか。

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